オーストラリアの文学「国際派作家とノーベル賞作家」・・・その2

クリスティナ・ステッドの主要作品であるr子供たちを愛した男』(1940)や『愛のためだけに』(1944)は、親社会、国家など、個人を圧迫する様々な束縛から自由になることを追求するものであり、オーストラリアの特質に限定されることのない普遍的なテーマが扱われており、物語のプロットよりも心理的、哲学的要素に重点がおかれ、作品が書かれた当時のヨーロッパで主流をなしていたモダニズムの系譜を引くものでした。

ステッドが生涯のほとんどを外国で過ごし、出版されたほとんどの作品がアメリカかイギリスで出版されたということもあって、国内では彼女をオーストラリア作家として認めないという風潮も一時期ありました。

しかし、現在ではオーストラリア文学史のなかでも重要な作家としての地位を確立しています。

伝統的な窯業技術と新しい固化技術を融合

「アーザンブリックス(地球製レンガ)」と名付けられた、亀井製陶のリサイクルレンガは、下水汚泥焼却灰、石炭火力発電所から排出されるフライアッシュ、ガラス原料や窯業用粘土の採掘くずなどを原料とする。

自社の産業廃棄物である窯業廃土の再利用方法を模索したことから生まれたものだ。

窯業技術と特殊固化技術を融合させることで、焼かずにレンガ風ブロックを作ることに成功、1997年から「スクラッチ」シリーズとして製造・販売している。ビートルマネージメントによると、再生および再生品の用途開発が進まなかった下水汚泥焼却灰、フライアッシュなどの廃棄物を大量に再生できるだけでなく、焼かないことからCO2を排出しないなどの点が高く評価されている。

また、アンティークレンガの風合いやレンガと同等の強度を持ち、価格面でも従来品との競争力があるなど、製品としても優れている。

原料の廃棄物は岐阜市、高山市、名古屋市などの自治体や、中部電力碧南火力発電所、トヨタ自動車などから月間約1000tを受け入れる。

廃棄物の物性はその時々で微妙に変化するので、特定のものを大量に使うと、物性の変化により完成品の仕上がりが変わってしまう。ビートルマネージメントによると、多様な廃棄物を原料とするのは、品質安定化のための知恵である。また、複数原料を均一に混ぜるノウハウなど、窯業の伝統技術も活かされている。「アーザンブリックス」は80%が廃棄物で、セメントを加えて真空押出、プレス成型して乾燥させる。

現在の生産量は月産約50万個。

資材メーカーなどに販売され、歩道や公園の路盤材、園芸やガーデニング用資材として使われる。

オーストラリアの文学「国際派作家とノーベル賞作家」・・・その1

20世紀に入り、白人開拓者によって形成されたオーストラリア社会の独自の方向性を示す作品が次第に生まれるようになります。

その代表がヘンリー・ハンデル・リチャードスンでした。

彼女が1917年から29年にかけて書いた3部作『リチャード・マーニーの運命』には、ゴールドラッシュ以後、祖国イギリスとオーストラリアの間を揺れ動く開拓者たちの精神的な葛藤や苦悩が描かれています。

また、ヨーロッパ文学の影響を受けた作家としてクリスティナ・ステッドとバトリック・ホワイトがあげられます。

両者ともにヨーロッパやアメリカに滞在した経験をもつ作家であり、インターナショナルな視点に立ち、個人としてのアイデンティティの探求をするタイプの作家でした。

社会派リアリズム文学・ナショナリズム・・・その2

ロースンは「奥地の燕屋」などを含む短織轍多く詩集を残し、国民的作家としての地位を確立しています。

両者は奥地における開拓者の自然との闘いや、孤立し雛活をリアリズムの手法で克明に描いている点において、またプッシュ・ハフッドの伝統を築いた点においては共通しています。

この時代にオーストラリア文学における社会派リアリズムの伝繍・確立したといえるでしょう。

このほかにもジョセーフ・ファーフィーやバーバラ・ベイントンが開拓者たちの闘うべき、あるいは闘い味従属を強いられた苛酷娘然を描いていますが、オーストラリアの理想と現実のギャップを敏感に感じとり、そのなかで生きていく燗の勇気槽良さを描くと同時に滋しい自然環境が燗の精神に及ぼす影響なども描き出しています。

未来に対する絶望を暗示するものとして・オーストラリアの自然をリアリスティックに描いたこれらの作品とは対照的に、オーストラリアの自然を未知なる可能性を秘め噺天地として楽観的に、そして形而上学的に捉えたのが、ヘンリー・キングズリーです。

この時代の自然に対する対照的な視点は、後に述べるオーストラリア文学の2つの伝統、「急進派ナショナリズム」と「ユニバーサリズム(普遍主義)」に継承されることになります。

社会派リアリズム文学・ナショナリズム・・・その1

●植民地時代●
ゴールドラッシュ以後のオーストラリア社会はナショナリズムの気運を強めていくことになりましたが、文学においてもこの頃からオーストラリア生まれの作家が増え、オーストラリアの特質を彼らの言語で表財るようになりました。

そとき、作品のモチーフとなったのは都会ではなく地方、それは、恐怖の対象としてのブッシュです。

ゴールドラッシュ第1次世界大戦の時代を代表する作家としては、A.B”バンショー”、パタスンとヘンリー・ロースンがあげられます。

パタスンは「スノウウィー川からきた男』(1895)や「オールド・ブッシュ・ソングズ』(1905)の編集などで知られ、「ワルチング・マチルダ」は現在でも国民的愛唱歌として広く人にに歌われています。

オーストラリアの文学とは?・・・その3

●植民地時代●
19世紀半ばになると、詩人たちが、オーストラリアの自然を詩に表わすことによってオーストラリア文学が開花しました。

しかし初期の詩人たちは、緑豊かなみずみずしい北半球の自然と対照的なオーストラリアの自然環境、例えば旱越やブッシュ・ファイアー、洪水などが多発するという苛酷な自然環境にまだなじんでいませんでした。

マーカス・クラークは、オーストラリアの奥地(ブッシュ)を「陰欝、欝蒼、荒涼たるもの、絶望感にうちひしがれるもの」、「奇異なるもの」と否定的なイメージで表現したことはよく知られてたちはかストラリアとイギリスの自然の違いをはっきり区別することがで猷オーストラリアの特質を自らの諦で表現するには至らなかったといえるでしょう。

オーストラリアの文学とは?・・・その2

●植民地時代●
オーストラリアに印刷技術が導入されたのは1796年のことであり、植民地時代初期における国内での出版物はほとんど存在していません。

その後出版されたものといえば、入植者たちが、この未知なる大陸の自然、めずらしい植物(フローラ)や動物(フォーナ)などを観察、記録したものがほとんどで、これらは報告書として本国イギリスに送られたそうです。

こうした出版物の芸術的価値は低く、植民地時代初期が「文化的砂漠」といわれる由縁です。

オーストラリアの文学とは?・・・その1

オーストラリア文学は、ジャンルによって多少異なるが、入植からゴールドラッシュ、ゴールドラッシュ以後から第1次世界大戦、第1次世界大戦後から1960年、1960年代から現代、と大きく4つの時代に分けられるそうです。

植民地として始まったオーストラリア社会では、物質主義、実用主義が優先される傾向にあり、倫理、文化的規範というものは二の次とされる傾向がありました。

しかし、植民地時代から詩や短編小説などが雑誌で発表されることにより社会が次第に教化、洗練されていきました。

オーストラリア文学については歴史家たちによって多くが語られており、文学がオーストラリアの国家意識や文化の形成に重要な役割を果たしてきているといえるそうです。

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